IT業界に入り、本格的に配属されたこの職場から、IT業界の本来の姿を垣間見ることになります。
初めての出向
IT業界では、ある一定期間、契約をしてお客様先で働くことを「出向」と言います。
出向前に簡単な面接をしました。
新人なので経験はゼロですが、簡単な問題を出されて、全く解けなかったのに、なぜか合格に。
結局、テストは形式だけで、ほぼ、会社双方の契約は完了していたのだと思います。
そして、現場に配属されて思ったことを以下に記載しました。
挨拶がない
自社の社員は普通に挨拶するのですが、この現場では挨拶をしてもあまり返答がなかったです。
後で色々とIT業界を経験して分かったのですが、ITの職場はこういうところが非常に多いんですよ。
営業マンとかだったら、上司に引っ叩かれますよね。笑
でも、ITの職場はこれが当たり前なんですよ。
全てのIT業界がそういうわけではないとは思いますが、私が経験したところの8割は同じでした。
もし、IT業界に興味があり、健全な挨拶を求めている人がいたら、諦めた方が良いです。
お勧めは、フリーランスになって、完全部外者の立ち位置になった方が気が楽ですほんと。
下手に協力会社の社員として、他社の職場に常駐すると肩身狭いです。
それが、自社との違いだと痛感しました。
半沢直樹のドラマのような、出向したものが偉そうになんて絶対ありませんから。笑
現場の雰囲気が暗い
ITの職場だけじゃないかもしれませんが、仕事の帰りが遅いのもあって、朝はテンションが低い人が多いです。
眠そうなのか、みんな暗い感じで朝が始まります。
嘘のような本当の話で、ゾンビみたいな感じですよ。
これも挨拶と同様に、明るい職場を見たことがありません。 (恵まれていなかったのかもしれないですが)
IT業界に興味を持ち、華やかなイメージが強いかもしれませんが、職場は非常に人間味がなくて殺伐としている感じでしたね。
会話がない
完全に開発担当者とかであれば、出社から帰りまでに一言も会話しないで退社したります。
今の環境だったら、これテレワークで良くないですか? となりますね。笑
ITの職場は、基本的に仕事を受注しているメインの会社と、協力会社の人で構成されていることがほとんどです。
受注元会社の人は必ず複数人同じ社員の人がいますが、協力会社の人は単独の人もいます。
新人がいる時は、先輩と後輩のセットというのが多いです。
理由は、先輩が即戦力として参加し、後輩はスキルがないので先輩がカバーしながら経験するスタンスです。
しかし、今回はその先輩もいない状況の単独で、新人というダブル悪条件という過酷なものだったのです。
体調不良の休みが多い
なんか、IT業界は体調不良で休む人が多いんです。毎日、誰かしらが休みとか多かったですね。
サービス業と異なり、誰かが居なくてもそこまで枯渇にならないのがITの職場なのか、体調不良が多かったですね。これは他の現場にいても同じでしたね。
帰りが遅いから仕方ないとかの側面もありますが、営業職の人だって帰りが遅い人多いと思いますが、体調不良の多い営業マンは見たことがないです。
結局、職種特有のものなんだと思います。
そもそも、残業ありきのIT業界を見直さないと、この負のスパイラルが無くなることはないでしょう。
わからないことを聞きにいくと怒られる
新人に限らず、仕事でわからないことがあれば、もちろん聞かないとダメですよね。
もちろん、わからないことはまずネットで調べろと言いますが、そのネットで調べることも知らない新人でした。
職場によっては、セキュリティ上の関係で外部との通信ができない職場もあります。
まさにここがネットが使えない職場でした。
もう、話を聞くだけで詰んでますよね。笑
いきなり、「業務は理解できたか? まずは、フローチャートを書いて提出しろ」ときました。
「フローチャート?」 うわ、書けないよ。。。 今の私がそんなこと言ったら怒られちゃいますね。汗
考えてもわからず、聞きに行くんですが、言われた言葉が今でも忘れずに残ってます。
「ここは学校じゃないんだ!」
と言われてもわからないものはわからない。
結論は、自社の先輩もいない新人が太刀打ちできる仕事ではありませんでした。
部外者扱い
新人なのもあり、最初だけ昼飯をプロパー(元請けの会社の人)と食べに行ったのですが、色々聞いてメモしてたら、
「営業みたいだね〜」とまあからかってくるような口調で言われました。
完全にバカにされてましたね。
挨拶しても、スルーだし、よそよそしさ前回でしたね。
新人の私に相談する場所も無く、結局、先方から使えないから契約終了と言い渡されました。
配属されてから契約終了まではなんと1ヶ月。
この職場で感じたことは「絶対、おまえらを見返してやるぞ。このままでは終わらない」と。
非常に怖い言葉ですね。笑
でも、それほど傷つけられたという思いが残った出向スタートでした。
第2の出向先
まあ、けちょんけちょん、にやられた私ですが、自社でもちょっと無理をした感があって、今度は先輩と一緒に出向させようとなりました。
配属されたところは、上場していて扱っている分野においては有名なパッケージ会社です。(詳細は出せませんが)
そこに配属されましたが、基本的には「初めての出向」でお話した特徴はありましたね。
与えられる仕事は、無理なものがないように、先輩が吸収して下りてくるので、新人だった私でも消化できてました。
後は、先輩方が優秀だったので、わからなければ聞くというハードルが、自社の社員という部分は非常に大きかったと思います。
やはり、普段から接している人以外に聞くのは、聞きづらいですからね。
そんな私は社会人になってからは、幼少期とは真逆の言いたいことはすぐ言ってしまうタイプでした。
要するに問題児だったんでしょう。
今振り返ると先輩方々には多大なる苦労をおかけしたことをお詫びします。。。
例えば、あるバージョンのソフト媒体が欲しかった時に、プロパー(元請けの会社の人)が探すのに時間がかかっていたんです。
そんな私は担当者の目の前で「管理が杜撰だな」と。
おーっと! 今思うと凄い、どの口が言ってんだーになるんでしょうけど、ある意味素直だったのかもしれません。
もちろん、一緒に同行したプロパーの上司に、「だめだよーあーいうこと言っちゃ」と怒られました。
まあ、気づいて言っているわけではく、言われて気づくってやつですかね。
そんなキャラでしたので、結構自社の先輩には怒られてましたね。
でも、先輩のフォローもあってこの現場はなんと3年半は在籍したと思います。
もちろん、ずっと新人じゃないですよ。笑
もっと続いたはずなんですが、ある事件が起きて私は3年半で契約終了を自らすることになるのです。
この続きは次のパートでお話します。